顔認証決済とは④


◆顔認証決済の課題
顔認証決済には多くのメリットがある一方、いくつか課題も残っています。特に押さえておきたいのは以下の2つです。

1. セキュリティに懸念が残る
2. 個人情報が漏洩してしまう可能性がある

1. セキュリティに懸念が残る
1つ目は「セキュリティに懸念が残る」こと。顔認証はICカードやパスワードよりセキュリティレベルは高いですが、情報が漏洩してしまった場合のリスクが大きくなります。さらに顔データはICカードやパスワードとは違って「変更しにくい」ため、情報漏洩後の対応が難しいというデメリットがあります。

また顔認証システムによっては「本人ではないのに認証してしまう」「本人なのに認証されない」といったケースも。そのためRGBカメラのみを用いた2Dタイプよりも、赤外線カメラを併用し、写真や動画での「なりすまし」を防止できる3Dタイプのシステムを採用するなどの対策が必要です。

2. 個人情報が漏洩してしまう可能性がある
2つ目は「個人情報が漏洩してしまう可能性がある」ことです。たとえば防犯カメラなどと併用していた場合、防犯カメラに記録された本人の行動履歴や、顔データと紐づいているクレジットカード情報が抜き取られてしまう可能性もゼロではありません。これらを防ぐために、最新のセキュリティソフトを導入する、セキュリティの高いクラウドサービスを選ぶ、個人の行動やクレジットカード情報が特定されないよう、システム内の情報を加工する、などの対策が必要です。