顔認証決済とは③


◆顔認証決済のメリット
日本ではまだ浸透していない顔認証決済ですが、数多くのメリットがあります。なかでも代表的なメリットは以下の3つです。

1. 手ぶらで支払いができる
2. 施設側の負担が軽くなる
3. パスワード紛失のリスクがない

1. 手ぶらで支払いができる
1つ目は「手ぶらで支払いができる」ことです。基本的には顔をカメラに向けるだけで決済が完了するため、現金やクレジットカードを持ち歩く必要がありません。スマートフォンを取り出す必要もないため、スムーズな支払いが可能です。また顔認証システム自体が非接触なので、新型コロナウイルスなどの感染症対策にも役立ちます。最近では、マスクを着けたまま本人を識別できる顔認証システムもあり、顔認証技術は進化しています。

2. 施設側の負担が軽くなる
2つ目は「施設側の負担が軽くなる」ことです。顔認証決済を導入していれば、レジでの現金受け渡しをはじめ、クレジットカードの暗証番号入力やサインを確認する、スマートフォンのバーコードを読み取るなどの手間がかかりません。このようにレジにおける接客時間が短くなるため、施設側の人件費削減につながります。大型施設の場合、レジの数を削減でき、売り場面積を広くすることも可能です。

さらに利用者側もスマートに支払いができるため一石二鳥です。特にスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの小売店では、レジの待ち時間の軽減など、利用者の満足度向上につながりやすいでしょう。

3. パスワード管理の手間が不要
3つ目は「パスワード紛失のリスクがない」ことです。クレジットカードやスマホ決済などのキャッシュレス決済では、パスワードが必要な場合があります。パスワードを忘れてしまって決済できなかったという経験がある方もいるでしょう。

顔認証決済では「顔」がパスワードとなっているため、数字など文字列パスワードが必要ありません。当然、パスワードの覗き見によるリスクもありません。スマホ決済でありがちなログインやログアウトの手間もないため、他の支払方法と比べても格段にスピーディーでセキュアな決済が可能です。