顔認証の未来②

 

・年齢検出
顔認識システムの年齢認識の精度は年々良くなっています。人口統計収集に役立つのと同様に、年齢認識の機能は、購入の際に年齢制限がある製品(アルコール飲料やタバコ)を購入する場合、店員は顔認証システムを用いて年齢を判定することができます。将来的に正確に年齢検出ができれば、小売業者は顧客の気分を害することなく、法的責任をさらに維持することができます。

2021年後半には、英国の大手スーパーマーケットチェーン5社の店舗でロンドンに拠点を置くデジタルアイデンティティ企業のYotiの技術の試験運用が始まりました。

Yotiによると、未成年者の閲覧を防止する目的で多数の匿名ポルノサイトやゲームサイトでも試用が始まっているようです。子供向けライヴストリーミング・ソーシャルネットワークの「Yubo」と、健康的な生活を支援するアプリの「Smash」は技術を既に導入しているということでした。

YotiのソフトウェアはスマートフォンやPC、タブレット端末のブラウザー、セルフレジ端末で使えます。Yotiのシステムでカメラを起動して顔に向けると、年齢幅を弾き出します。

取り込まれた顔の画像がYotiやそのクライアント企業のシステムに保存されることはなく、使用にあたって会員登録の必要もないようです。「わたしたちのシステムは身元を特定しません。個人が本物かどうかを認証するものではないのです」と、Yotiの規制およびポリシー部門を統括するジュリー・ドーソンは言っています。

つまり、身元を特定できないので「顔認証」ではない、というのがYotiの主張だ。「わたしたちのシステムは新しい顔をカメラでとらえたときに、その年齢を推定して表示するだけなのです」