生体認証の特徴とは

顔認証は生体認証技術の一つとして認知をされています。

顔認証以外の生体認証技術としては、指紋認証、指の静脈認証や虹彩認証などがあります。それぞれのメリット、デメリットはについて下記に記載します。

指紋認証の場合のメリットは、システム的にも安価に構築できることや、最近ではスマホのディスプレイ内に埋め込む事が可能になり、物理的なセンサーを必要としないため全画面スマホでも導入が可能となりました。さらに、スマホをデスクなどに置いたままの状態で認証できるのも使い勝手の良さにつながります。

一方、デメリットは登録した指先全てを怪我してしまったり、薬品で指紋が消えてしまった場合など、まったく認証できなくなる恐れもあります。寒い時期や指紋が薄い場合にも認証精度が影響を受けるケースなどのデメリットがあります。

静脈認証のメリットは、偽造困難(残留なし、外部から見えない)であり、認証精度が高く、非接触(清潔感)で認証ができること。デメリットは、現状では機器の小型化が難しく、かつ本人の体調による影響を受ける可能性があります。

虹彩認証のメリットは、精度認証が高いことであります。デメリットは、小型化が難しく、偽造脅威(外部から見える、複製作成容易さ)、心理的抵抗感(カメラを覗く)があります。

顔認証がこれらと異なるのは、デバイスへの接触が不要で、持ち物などで手がふさがっていても認証処理できる点や、立ち止まらなくても認証処理ができる点です。また、顔認証は複数人の認証処理を一度に行うことも可能です。

これらのことから、生体認証は本人確認を行う現場の特性に応じた使い分けが必要といえるでしょう。